臨済宗南禅寺派。山号は勝林山。本尊は聖観世音菩薩。 江戸三十三観音霊場第28番札所。南禅寺東京出張所。 開山は京都南禅寺の中興開山特賜円照本光国師以心崇伝。京都、駿府の金地院に遅れて1619年に崇伝の江戸における執務用の屋敷として建てられた。屋敷造営を生前に約束していた徳川家康を開基としている。 現在の北の丸公園の一角である田安御門内の代官町に建てられたが、1638年に増上寺の隣接地に移り、翌年に現在の芝の伽藍に移った。
1784年と1811年の大火で伽藍のほとんどが焼失し御祈祷殿として残った観音堂を本堂にしていた。ここには当時の本尊である如意輪観音菩薩が安置されていた。ところが1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲によって土蔵一棟を除いてすべてが焼失した。1954年(昭和29年)に現在の本堂が再建され、新たに伽羅の一本作りの聖観世音菩薩立像が本尊となった。
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