真言宗大覚寺派。本尊は薬師如来。
四国八十八ヶ所第４０番札所、南予七福神の弁財天を祀る。
正しくは平城山(へいじょうざん)薬師院(やくしいん)観自在寺(かんじざいじ)という。()

８０７年、弘法大師が平城天皇の勅命でこの地を訪れ、本尊薬師如来、脇仏阿弥陀如来、十一面観音の三尊像を彫造、堂宇に安置し、開創したと伝わる。その際に平城天皇は勅額「平城山」を下賜したという。
１６３８年、京都大覚寺の空性法親王が四国巡拝の折に泊まり、薬師院の院号を授けたという。当時は七堂伽藍がそびえ、末寺４８坊、寺領二千数百石という隆盛を誇っていたが、火災により全ての堂塔を焼失、その後は宇和島藩主伊達家の祈願所として法灯を守っている。()

（右上）八体仏十二支守り本尊　１９７８年（昭和５３年）十二支守り本尊として千手観音菩薩（子年）、虚空蔵菩薩（丑・寅年）、文殊菩薩（卯年）、普賢菩薩（辰・巳年）、勢至菩薩（午年）、大日如来（未・申年）、不動明王（酉年）、阿弥陀如来（戌・亥年）の八体の石像が彫刻された。参拝者は自分の干支の守り本尊にお水を掛けて、願掛けをしている。()