本尊の釈迦如来(重要文化財)は運慶、湛慶父子の合作で、寄木造りの極彩色で宋風を帯び、鎌倉時代の代表作である。この仏像は、高さ5.4m、光背と台座を含め約10mと大きく、昔は大きな仏像を「丈六」と呼んだことから、「丈六さん」と親しまれ、また首から上の病や悪いことの身代わりになってくれる身代わり釈迦と言われている。
後陽成天皇の皇后の信仰や、後水尾天皇の守護仏としても深く信仰され、「身代わり丈六さん」と呼ばれ、皇室の祈願所として栄えた。京都八釈迦の一つに数えられ、嵯峨清凉寺(嵯峨釈迦堂)、大報恩寺(千本釈迦堂)などとともに庶民にも深く信仰されている。
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