新西国霊場 |
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住所/〒649-1331 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738 |
境内 |
701年創建の和歌山県最古の寺。山号は天音山。もとは法相宗だが、江戸時代1652年に紀州徳川家の命で天台宗に改宗。新西国霊場第5番、神仏霊場和歌山第6番。 |
仁王門 |
本堂 |
髪長姫伝説(宮子姫伝記) 九海士(現在の和歌山県御坊市湯川町下富安)の村長に娘が生まれたが、髪の毛がまったく生えなかった。同じ頃、九海士の入り海に光るものが現れ不漁が続いた。髪のない娘の母が海に潜ると小さな観音様が光り輝いていた。母は引き揚げ毎日拝んでいると娘にも髪が生え始め、村人から「かみなが姫」と呼ばれる美少女に成長した。 |
仁王門と参道 |
安珍塚 |
三重塔 |
その姿が都人の眼にとまり藤原不比等の養女として奈良に召し出され、宮子姫という名をもらい宮中に仕えることとなった。宮子姫はその美貌と才能を見込まれ、697年に文武天皇の夫人に選ばれた。宮子姫は黒髪を授けてくれた観音様と両親を粗末な所に残してきたことを悩んでいたが、文武天皇は宮子姫が恩返しするための寺を建てることを命じ、道成寺が建立された。以来、女性の良縁と開運を祈る寺になっている。 |
宝仏殿 |
念仏堂 |
安珍・清姫伝説 928年、奥州から熊野詣でに来た修行僧・安珍は、一夜の宿を求めたところの真砂庄司の娘・清姫に一目惚れされた。清姫の情熱を断りきれない安珍は、熊野からの帰りに再び立ち寄ることを約束した。約束の日に安珍は来ず、清姫は旅人の目もかまわず安珍を追い求め、やっと追いついたものの人違いと言われる。そして裏切られたと知るや大蛇となって安珍を追い、最後には道成寺の鐘の中に逃げた安珍を焼き殺し、清姫は入水自殺をした。この伝説は1040年に編纂された「大日本法華験記」にすでに見られる。 |
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護摩堂 |
奥之院 |
二代目鐘楼跡 |
閻魔堂 |
初代の釣鐘と鐘楼はこの事件で焼けたと言われ、それから400年後の1359年に二代目の釣鐘が作られ、鐘楼が再建された。これを題材に能楽や歌舞伎の道成寺物が作られた。その二代目釣鐘は、戦国時代の豊臣秀吉の紀州攻めの時に没収され、今は京都市の妙満寺にある。 |
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本堂と桜 |
入相桜(エドヒガン) |