真言宗犬鳴派。摂津国八十八ヶ所霊場第27番札所。山号は開運山。 1871年(明治4年)の廃藩置県に際し、長州藩主毛利敬親は江戸堀にあった長州蔵屋敷の跡地を高野山金剛峯寺に寄進した。高野山は早速一寺を建立し、古伝の弘法大師像を安置したのが当寺の始まりと伝えられる。
その後、参詣する人が増えたため、1880年(明治13年)正式に高野山準別格本山三蔵院を当地に移還し、蔵屋敷跡を整備、諸堂宇拡充して寺名を高野寺と改称した。このころから「長州のお大師さん」として、大阪の人びとに親しまれてきた。初代住職は金剛峯寺座主師岳快猛大僧正がつとめた。 三蔵院は高野山で1191年に覚和上人が開山した古い歴史を持つ寺である。
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