御祭神として素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)及びその御子三女五男八柱神を祀る。
７９４年、桓武天皇の平安京遷都の際に、王城守護のため平安京の四方に建立された社の一つといわれ、都の東方に鎮座することから東天王と称した。()

清和天皇が８６９年に造営し、播磨国（現在の兵庫県）廣峯神社から祭神を迎え祀ったといわれる。その後、後醍醐天皇も造営し、室町時代には足利義政が修造、幕府との関係も深く、平家物語は官幣四十一社に加えている。
１１７８年に中宮の御産の奉幣を賜ったことから安産の神として信仰され、また創始時の王城守護方除けの勅願により、今も方除厄除神としての信仰が絶えない。()

また往時背後の紫雲山を始め境内一帯がうさぎの生息地であったことから、うさぎは氏神様の神使いと伝えられ、本殿や境内の灯篭、狛うさぎ、狛犬の台座、斎館等にうさぎの彫刻が見られ、特に手水屋形にある子授けうさぎ像は参拝者の人気を集め、御祭神が八柱もの御子神をもうけ、うさぎが多産であることから子授けの神として祈願信仰されている。()

（上）本殿前には阿形吽形の雌雄一対の狛うさぎがあり（右が雄、左が雌）、（下）本殿には一対の招きうさぎ（右が左手で招く縁結びのうさぎ、左が右手で招く金運のうさぎ）がある。()

雨社　御祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)、句々廼馳命(くくのちのみこと)、国挟槌尊(くにさつちのみこと)、豊宇気媛命(とようけひめのみこと)、闇象女命(みづはのめのみこと)。
元は如意々岳（大文字山）の山中の石祠に鎮座。全国にも珍しい竜神様で、天雨の恵みにより五穀豊穣を祈る雨乞いの神。安目社とも呼ばれ、目の病気平癒のご利益がある。()