天台宗。山号は西岩倉山。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。
京都洛西観音霊場第２番札所。
７１８年に元正天皇の勅願により�髢L禅師が開創。平安京造営の際には、新都の平安を祈念して経文が納められたことから西の岩倉とも呼ばれた。()

応仁の乱以前には、寺中に堂塔伽藍四十九院の僧坊を擁する大寺であったことが、室町時代中期の日記「臥雲日件録抜尤(がうんにっけんろくばつゆう)」という文書に記されている。しかし応仁の乱および永禄の兵火によってほとんどの建物が焼失し、現在の建物の大部分が江戸時代に再建されたものとなっている。()

桂昌院は幼い頃に両親に連れられて、善峯寺や金蔵寺に参詣していた。１７歳の時に春日局に仕えて江戸城内で奉仕しているうちに、三代将軍徳川家光の寵愛を受けて２０歳で徳松を出産、その後に家光が亡くなると桂昌院と称した。徳松が五代将軍綱吉となり母親として江戸城に入った。そして幼少の頃の恩に報いるために、善峯寺や金蔵寺の再建に尽力した。()