天台宗。常施無畏(じょうせむい)寺と号し、通称は清荒神という。
本尊の清三宝大荒神は、光仁天皇の皇子開成親王の作と言われ、摂津の国にあったものを後小松天皇の勅により、僧乗厳(じょうげん)が醒ケ井高辻の地に勧請し、初めて清荒神と言われた。その後、１６００年当地に移され、後陽成天皇自作の如来荒神尊七体を合わせ祀り、護浄院の院号を賜り、今日に至る。また、一般の家庭では、かまどの上に祀られ火の守護神とされる。

尊天堂内に安置される福徳恵美須神はもと禁裏に奉安せられていたが、明治維新に際し当地に移され、京都七福神の一つに数えられる。なお荒神町の地名はここより起こったものという。

（左上）観音堂　洛陽三十三所第三番札所。准胝観世音菩薩を祀る。