住所/〒648-0151 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院835TEL/0736−54−2754 アクセス★電車/南海高野線「九度山」駅から徒歩約30分 JR和歌山線「高野口」駅からタクシーで約10分、または徒歩約40分 ★車/京奈和自動車道「高野口」ICより約5分 駐車場/数台(無料)拝観料/無料 境内自由
神仏霊場和歌山第11番。高野山町石道登山口鎮座。2004年(平成16年)7月7日に世界遺産登録された。 御祭神は、「第一殿」丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)(丹生明神):天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御妹、高野御子大神(たかのみこのおおかみ)(高野明神):丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)の御子、天照大御神(あまてらすおおみかみ) 。 「第二殿」大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)(気比(けひ)明神)、誉田別大神(ほんだわけのおおかみ)(八幡大神)、天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ)(春日大神)。 「第三殿」市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)(嚴島明神)、合祀祭神。()
816年に弘法大師(空海)が創建。空海が真言密教修法道場の根本地を求めて各地を行脚の際、一人の猟師に出会い、高野という山上の霊地があることを教わった。そして従えていた白・黒二頭の犬を放ち、空海を高野山へ導いた。この猟師が高野御子大神(たかのみこのおおかみ)の化現(けげん)狩場明神(かりばみょうじん)であり、空海は丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)より神領を借り受け、真言密教の総本山高野山を開いたという。その際、高野山参詣の要所にあたる九度山に表玄関として伽藍を草創し、一山(高野山)の庶務を司る政所、高野山への宿所、冬期の避寒修行の場所とした。そして参道中央正面上壇に丹生高野明神(にうこうやみょうじん)社(現丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社)を創建奉祀し、諸天善神への祈願地として天と神に通じる地、すなわち神通寺の壇とし、慈氏寺(じしじ)の壇(政所)とあわせて萬年山慈尊院(じそんいん)とした。()
その後、社号は慈尊院(じそんいん)丹生高野明神(にうこうやみょうじん)、丹生七社大明神(にうしちしゃだいみょうじん)、丹生(にう)神社、丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社と移り変わり、官省符荘(荘園)の総社として栄えた。官省符荘とは、太政官と民部省から認可された荘園で、国の干渉を受けない不入の特権と国へ税金を納めることがいらない不輸祖の特権をもつ荘園のこと。明治維新後、神仏分離令により多くの建物は取り除かれたが、1541年に再建された本殿三棟が国指定重要文化財となり残っている。()
高野山町石道(こうやさんちょういしみち)(世界遺産) 高野七口の一つ大門口につながる表参道。慈尊院(じそんいん)境内からある神社の119段石段、その途中の石造大鳥居右横にある180町石から高野山奥之院の御廟まで約24kmの道のりで、1町(約109m)おきに町石が立ち並ぶ。179町石は当神社駐車場横にある。()