住所/〒630-8213 奈良市登大路町48 TEL/0742−22−7755 アクセス★電車/近鉄「奈良」駅下車 徒歩5分 あるいはJR「奈良」駅から奈良交通バス「県庁前」バス停下車すぐ ★車/京奈和自動車道「木津」ICより約12分 あるいは第二阪奈道路「宝来」ICより約14分 駐車場/約70台(1000円) 他に県営駐車場有り拝観料/境内自由 国宝館600円、東金堂300円、共通800円拝観時間/9:00〜17:00
法相宗大本山。天智朝の山背国「山階寺」が起源。神仏霊場奈良3番。山階寺は、669年藤原鎌足の病気平癒祈願のために、夫人である鏡大王が、釈迦三尊、四天王などの諸仏を安置するために造営したものと伝えられている。その後、672年の壬申の乱ののち、飛鳥に都が戻った際に、山階寺も移建され、その地名を取って厩坂寺とされた。さらに平城遷都の際、710年藤原不比等の計画によって移され「興福寺」と名付けられた。天皇・皇后・藤原氏にて次々に堂塔が建てられ、奈良時代には四大寺、平安時代には七大寺の一つに数えられた。 (右上)東金堂 国宝。西国薬師四十九霊場第4番札所。726年聖武天皇が叔母元正太上天皇の病気全快を祈願し建立。現在の建物は1415年再建の6代目。堂内には本尊薬師如来像、日光・月光菩薩像(以上いずれも重要文化財)、文殊菩薩像と維摩居士像、四天王像、十二神将像(以上いずれも国宝)が安置されている。 (左下)南円堂 重要文化財。西国三十三所観音霊場第9番札所。813年に藤原冬嗣が父内麻呂の冥福を願って建てた八角円堂。現在の堂は江戸時代の再建。堂内には運慶の父康慶と弟子が造った本尊不空羂索観音菩薩像、四天王像(いずれも国宝)が安置されている。
(左上)阿修羅像 国宝。奈良時代。像高153cm。『梵語(ぼんご)(古代インド語)のアスラ(Asura)の音写で「生命(asu)を与える(ra)者」とされ、また「非(a)天(sura)」にも解釈され、まったく性格の異なる神になります。ペルシャなどでは大地にめぐみを与える太陽神として信仰されてきましたが、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常にインドラ(帝釈天)と戦う悪の戦闘神になります。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになります。像は三面六臂(さんめんろっぴ)、上半身裸で条帛(じょうはく)と天衣(てんね)をかけ、胸飾りと臂釧(ひせん)や腕釧(わんせん)をつけ、裳(も)をまとい、板金剛(いたこんごう)をはいています。【興福寺サイトより抜粋】』 (右上)五重塔 国宝。藤原不比等の娘でもある光明皇后が創建。以後5回焼失し、現在の塔は1426年再建されたもの。高さは50.1mで、古塔では京都東寺の五重塔に次いで高い。