住所/〒639-0273 奈良県葛城市染野387 TEL/0745−48−2031 アクセス★電車/近鉄南大阪線「二上神社口」駅から徒歩約15分 ★車/南阪奈道路「葛城」ICより約10分 西名阪道「香芝」ICより約20分 駐車場/数台(無料 第二駐車場有)拝観料/400円 拝観時間/8:30〜17:00(11〜3月は9:00〜16:30)
浄土宗。山号は慈雲山(じうんざん)。関西花の寺二十五ヶ所第20番霊場。天智天皇の御代(670年ごろ)に、この地に光を放つ三大石があり、掘ると弥勒三尊の石像が現れた。勅願により堂宇を建立し、「石光寺」の名を賜り、役の小角(えんのおづぬ)が開山となり、弥勒如来を本尊として祀ったのが始まり。境内に奈良時代前期といわれる塔の大心礎があり、1991年(平成3年)には弥勒堂改築に伴う発掘調査の結果、日本最古の白鳳時代の石仏(当時の本尊)と他に瓦や仏せん(せんぶつ)が出土した。()
聖武天皇の御代(750年ごろ)に、蓮糸曼陀羅を織った中将姫(ちゅうじょうひめ)が、この寺の井戸で蓮糸を洗い、五色に染め、桜の木にかけて乾かしたというので、この桜を「糸かけ桜」、井戸を「染の井」、またこの寺を「染寺(そめでら)」ともいう。中将姫(ちゅうじょうひめ)は右大臣藤原豊成の娘で、17歳で出家、當麻寺にこもるうちに霊感を得て蓮の茎を集め、糸を採り出した。この糸を当寺で染め、一夜のうちに當麻曼陀羅を織り上げたという伝説がある。()