神功皇后の朝鮮出兵伝説にちなみ鉾全体で船型をかたどり後祭りの最終を飾る鉾。
屋形中央部に神功皇后、屋形前部に副将住吉明神、艫部に操舵手鹿島明神、舳先に龍神安曇磯良の四神を安置する。舳先の飾り物として１８１３年製の大金幣と１８０４年製の龍頭を隔年使用していたが、１８６４年蛤御門の変の大火により龍頭を焼失、大金幣のみ現存する。
前懸・後懸は紅地雲龍青海文綴織で１７〜１８世紀の作、他に文化文政年間（１８０４〜１８２９年）に作られた天水引・下水引・大楫などを所蔵する。胴幕に使われている羅紗は１６世紀ポルトガル製であると伝わる。()

なお、この鉾は蛤御門の変の大火にて懸装品類を除き全て焼失、以来１５０年間休み鉾となっていたが、２０１４年（平成２６年）に復興を遂げた。()