高野山真言宗。本尊は薬師如来、阿しゅく如来。 西国薬師四十九霊場第11番札所、紀伊之国十三仏霊場第11番札所。 鎌倉時代に村上天皇の血を引く房海という僧侶が高野山へ上り、智恵門院というお寺を開いたときにはじまる。のちに高室院と改称された。 戦国時代の小田原攻めで敗れた北条氏直が、1590年に高室院へ蟄居を命じられ、「小田原坊高室院」と呼ばれたという。今は北条家ゆかりの宿坊として、お寺の至る所に北条家の家紋であった三ツ鱗があしらわれ、奥之院には墓所が残されている。
明治になって大乗院、発光院、蓮上院を合併した。 本堂は1984年(昭和59年)に再建されたもの。
|