真言宗豊山派。山号は己高山(ここうざん)。
近江西国三十三所観音霊場第１１番札所、びわ湖百八霊場第３１番札所。
７２６年、延法上人の開基と伝える。８０５年に伝教大師が十一面観音菩薩を祀り再興。()

己高山縁起（１４０７年）によれば、惣山之七箇寺として観音寺・法華寺・石道寺・満願寺・安楽寺・松尾寺・円満寺があったと伝えている。
また、「興福寺官務牒疏」（１４４１年）によれば、「石道寺 僧房３８宇衆徒２０口 延法上人開基」とあり、己高山五箇寺として、法華寺・石道寺・観音寺・高尾寺・安楽寺があり、観音寺の別院として、飯福寺・鶏足寺・円満寺があったと伝えている。
１３５４年に京都護国寺源照が伽藍・３６坊などを再興し、真言宗豊山派となる。
明応年間（１４９２〜１５００年）己高山中から山下に移転、山下の石道寺は明治維新まで寺門を維持したが、１８９４年（明治２７年）仁王門焼失、１８９６年（明治２９年）山津波で庫裏が流失、無住となる。
１９１４年（大正３年）石道観音堂（旧高尾寺）を合併し、新石道寺として現石道寺が建立される。旧地には山門跡・礎石などが残るという。()