高野山真言宗。正しくは秋葉山(しゅうようざん)十輪院(じゅうりんいん)玉桂寺(ぎょくけいじ)という。
ぼけ封じ近畿十楽観音霊場第５番札所、びわ湖百八霊場第８８番札所（湖南８番札所）。
本尊は弘法大師。勅旨(ちょうし)の弘法さんと呼ばれる。()

７６１年に飛鳥田内親王の御願による創建と伝えられる保良寺を前身とする。また奈良時代末期に淳仁(じゅんにん)天皇が離宮保良宮(ほらのみや)造営の際、その仮御所として使われたといわれ、弘法大師がこの地を巡錫の際、冥福を祈りコウヤマキ（高野槙）を植えたと伝えられる。()

現在は山門を入って正面にある石段の両側に生い茂っているが、左右に一株ずつ植えられた親株から種により円状に繁殖し、第二世代、第三世代の新株が生まれたものである。樹齢５００〜６００年で、１９７４年（昭和４９年）に繁殖面積４２５ｍが県の天然記念物に指定された。()