住所/〒542-0076 大阪市中央区難波1-2-16TEL/06−6211−4152 アクセス★電車/近鉄、地下鉄御堂筋線、同千日前線「なんば」駅から徒歩約5分 駐車場/なし拝観料/無料 境内自由
浄土宗。山号は天龍山。1597年、琴雲上人によって現在の天王寺区上本町に創建されたが、1637年、当時住職であった専念上人が金毘羅天王懇伝の故事によって、現在の南区難波に移築した。移築後は、無縁仏供養のために千日の念仏回向が行なわれたことから「千日寺」と称され、千日前の起源ともなった。 本尊は阿弥陀如来だが、境内にある金毘羅堂、水かけ不動(西向不動明王)への庶民の信仰は篤く、戦火をくぐり抜けた不動尊は、願いを込める人たちがかけた水で、全身に緑の苔がびっしりである。今も商売繁盛や芸事上達、縁結びなどを願って、地方からの参拝者も多い。()
北側には、東西に長さ80m、幅3mの細い道、「法善寺横丁」がある。東西両端にある門にそれぞれ掲げられた「法善寺横丁」の文字は、西は藤山寛美、東は3代目桂春団治によるもの。横丁内は、老舗の割烹やバー、お好み焼き、串カツ店などがずらり並んでいる。もともとこの地は法善寺の境内で、参拝客相手の露店がいつしか横丁に発展したもの。太平洋戦争の空襲で寺も横丁も焼失したが、戦後、盛り場として復活。織田作之助の小説「夫婦善哉」の舞台として知られ、歌謡曲「月の法善寺横丁」にも歌われた。()