天台宗。山号は吾平山(ごへいざん)。本尊は十一面千手観音。
九州四十九院薬師霊場第３１番札所、肥後西国観音霊場第３３番札所。
伝教大師最澄上人が８１４年に開基したと伝わる。()

源平時代、平家に従っていた菊池隆直の一党が相良の地にこもったところを、源氏方の武将・緒方三郎惟栄に攻められたため、本堂をはじめ多くの坊舎全てが焼失した。その後、室町時代に千手観音が再興され、今日に至っている。
６１代朱雀天皇の時に皇室の勅使が７日間本堂に籠り祈願したところ、無事に６２代村上天皇が生まれてことに端を発し、安産、子授けに霊験があるといわれている。
本尊の千手観音は、木彫りの坐像では日本最大といわれている。()