住所/〒869-0424 熊本県宇土市神馬町708TEL/0964−22−1209 アクセス★電車/JR鹿児島本線「宇土」駅から徒歩約40分 またはタクシー等で約10分 ★車/九州自動車道「松橋」ICより約20分 駐車場/数台(無料)拝観料/無料
曹洞宗。山号は曹源山(そうげんざん)。九州四十九院薬師霊場第29番札所。本尊は聖観世音菩薩、脇本尊として薬師瑠璃光如来を祀る。 1293年に仁叟紹熙和尚が開山。宇土城主菊池隆俊が嫡男隆光の病気平癒を、寒巌義尹禅師(順徳天皇第3皇子)の高弟である大慈寺第5世仁叟紹熙和尚に頼み、仁叟禅師は十一面観世音菩薩に祈願したところたちまち隆光の病気が平癒したという。そのお礼として七堂伽藍を轟山麓に建立し、開山に仁叟禅師を招いて、菊池家の祈願所となった。()
鎮守に金毘羅大権現を祀る。これは仁叟禅師が予てから金毘羅大権現を信仰していたが、当時、宇土地方に大旱魃があり万民は困窮していた。その時、仁叟禅師が金毘羅大権現に祈誓し、深く禅定に入りて十方の仏を身奉ると夜半境内から懇々と水が湧出して近郷の田畑を潤したという。 1588年に小西行長が入封、その後戦乱で焼失したが、加藤清正が堂宇を再建した。しかし1617年に大洪水で轟山が崩落し伽藍を流出した。1818年に現在地に移り、1875年(明治8年)本堂が再建され現在に至る。()