高野山真言宗。山号は薬王山、院号は医王院。
本尊は薬師如来。
関東八十八ヵ所霊場第６５番札所、武相寅歳薬師霊場第２３番札所、関東九十一薬師霊場第１７番札所。()

江戸時代の前、文禄から慶長の頃（１５９２〜１６００年）、当地の領主岡野房恒が村の鎮守として勧請した王子権現（王子神社）の別当寺として開創。開山は僧栄存。
江戸時代は領主岡野家の祈願所として、領主の庇護の下、田畑山林の寄進を受け、また徳川幕府から御朱印四石五斗を賜り、祈祷寺として栄えた。()

１８８７年（明治２０年）頃、失火のため伽藍は全焼。一時、無住の時代もあり、寺運は衰退の一途をたどった。
現存の本堂は１９７０年（昭和４５年）の再建。客殿は１９９３年（平成５年）に完成したものである。()