臨済宗建長寺派。山号は稲荷山。鎌倉五山第五位。本尊は釈迦如来。 鎌倉三十三観音霊場第9番札所、鎌倉十三佛霊場第2番札所。 源頼朝の忠臣で豪勇の士であった足利義兼が1188年に創建し、初めは極楽寺と称した。開山は退耕行勇律師で、当初は密教系の寺院であったが、建長寺開山蘭渓道隆の弟子月峯了然が住職となってから禅刹に改め、ついで寺名も浄妙寺と称した。寺名を改称したのは正嘉年間(1257〜59年)とみられる。 中興開基は足利尊氏の父貞氏で、没後当寺に葬られた。1386年足利義満が五山の制を定めた頃は七堂伽藍が完備し、塔頭23院を数えたが、火災などのため漸次衰退した。境内は国指定史跡。
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