主祭神は大日霊貴命(天照大御神の別名)で、相殿に天忍穂耳命、天穂日命、天津日子根命、活津日子根命、熊野久須毘命、多紀理毘売命、狹依日売命、多岐津比売命を祀る。
社記によれば、天智天皇が薩摩地方御臨幸の折り、当地の大社に御滞興あらせられた由緒の地として、706年に堀内氏、指宿氏の遠祖が勅を奉じて、天皇の神霊、遺器を奉斎して葛城宮が創建された。その後の874年に開聞岳の大噴火にて、開聞九社大明神(現在の枚聞神社)の葛城宮に御避難されたいとの御神託により遷宮、噴火が終息して枚聞神社は現在の場所に遷座し、以来当杜は開聞新宮九社大明神として奉斎し、指宿の総氏神として地方開拓の祖神、交通航海安全、諸業繁栄の守護神として崇敬せられ、明治維新に際し揖宿神社と改称され現在に至る。
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