高野山真言宗別格本山。山号は医王山。本尊は薬師如来。
摂津国八十八ヶ所霊場第７９番札所。通称西宮成田山。
開山は法道仙人。９６６年の創建と伝わる。
西宮成田山の山門・本堂が西側に、圓満寺の山門・本堂が東側にある。()

もとは甲山の西、西宮市鷲林寺にあったが、源平の合戦や荒木村重の乱、織田信長の焼き討ちなどの兵火にかかって、堂宇は炎上しことごとく灰燼となった。その後、南勝坊の信慶に霊夢のお告げがあり、現在地に移った。
その後も、第二次世界大戦の戦火に遭い、再度堂宇は灰燼と帰し、古い記録は焼失し、詳しい歴史は不明である。１９４８年（昭和２３年）中興第５３世真応和尚の手によって本堂、庫裡などの諸堂が再建された。また１９６６年（昭和４１年）には唐破風の山門、１９６８年（昭和４３年）には唐破風の本堂が再建された。しかし阪神淡路大震災で壊滅的な打撃を受けたが、復興をとげ現在に至る。
境内には千葉県成田山新勝寺から成田不動尊を勧請して以来、交通安全・厄除の祈祷所として車による参詣者が多い。()