住所/〒583-0012 大阪府藤井寺市道明寺1-16-40TEL/072−953−2525 アクセス★電車/近鉄南大阪線「道明寺」駅下車 徒歩約3分 ★車/西名阪道「藤井寺」ICより約5分 駐車場/あり(無料) 拝観料/無料拝観時間/9:00〜17:00
神仏霊場大阪17番、菅公聖蹟(かんこうせいせき)二十五拝第8番。菅原道真のゆかりの神社で、古墳造営など土木技術に長じた土師氏の氏神として成立した。古くは土師神社と称し、祭神としては天穂日命(あめのほひのみこと)(天照大神の子)・菅原道真・覚寿尼(かくじゅに)(管公の伯母)を祀っている。管公の遺品として銀装革帯(ベルト)や青白磁円硯など平安時代の美術工芸の代表作が伝えられており、国宝に指定されている。
(右上)土師社 垂仁天皇32年(西暦3年)相撲の祖といわれる野見宿祢(のみのすくね)が、「はにわ」を創って殉死に代えた功績で「土師」の姓とこの辺り一帯を所領地として賜わって以来、遠祖天穂日命をお祀りしたのが土師神社の始まりである。その後、仏教が伝来し、推古天皇の2年、聖徳太子の発願により、土師八嶋が自宅を喜捨し土師寺が建てられた。947年天満宮が創建されるまでは土師社が本社だったので、現在でも道明寺地区に住む人にとって氏神さまとしての信仰も厚い。ご祭神は天夷鳥命(あめのひなとりのみこと)(天穂日命の子)・野見宿祢・大国主命の3柱である。
(右上)復元修羅 三ツ塚古墳周濠から出土した修羅(しゅら)の復元品。修羅とは古墳を造るときに必要な巨大な石を運ぶためのソリのこと。この修羅を使った土木技術も土師一族のものであったろうと推定されている。大小の修羅とてこ棒が2006年に重要文化財に指定され、大阪府立近つ飛鳥博物館に大が、藤井寺市立図書館に小が保存されている。ここにあるものは「復元修羅」で、実験考古学の試みとして製作されたものである。