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高野山真言宗。山号は波上山。
南北朝時代の1368年に薩摩国坊津の一乗院(明治初年に焼失して現存しない)から真言宗布教のために来琉した頼重法印が開山した。当時の琉球国王察度の尊信を得て、天下泰平、鎮護国家、五穀豊穣を祈願する勅願寺(密教道場)として現在地に建立された。以来、武寧王より最後の尚泰王に至るまで、王が即位する際には家来数百名と共に参詣し、本堂にて君臣の縁結びの盃を取り交わした。また王城では毎年1月8日から7日間、宝祚延長、万民豊楽の祈願法要が行われ、当時住職以下20数名が出仕したと伝えられている。
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