寺社巡り覚書
松浦党水軍の兜 松浦市は松浦党発祥の地。松浦党とは、中世に海を舞台に活躍した武士団で、嵯峨天皇の子孫に当たる渡辺久(わたなべのひさし)がその始祖といわれている。久は1096年にこの地方を治めるため御厨検校(みくりやけんぎょう)(長官)としてこの地に赴き、松浦市今福町に梶谷城を築き、松浦の姓を名のり定住した。松浦党はその活動を万里の海に求め、交易による大陸文化の摂取にもつとめた。またその活躍は、源平の舟合戦や、元寇での応戦がある。兜は実際の舟戦では鍬形(左右の角)は取り外していた。()

松浦党水軍の兜
松浦党水軍の兜