高野山真言宗。山号は開運山。 本尊は千手観音立像(国重要文化財)。704年に創建と伝わる。 古くは山本大寺と呼ばれ、七堂伽藍を備えていたという。たび重なる木津川の氾濫により移転を繰り返し、1732年現在地に移り、明治の廃仏毀釈の際は近隣の寺々を合併した。1997年に改築を行い、現在に至る。
本尊の千手観音立像は等身大の素木造で、平安時代後期作であるが、元は近くの式内社佐牙神社の神宮寺に祀られていたもの。 神宮寺が明治初めに廃寺となった際、五大明王のなかの降三世明王立像、金剛夜叉明王立像(ともに平安時代後期作)などとともに当寺に移された。この他にも聖徳太子立像(鎌倉時代作、飯岡の蓮華寺から移された)など優れた仏像が多い。
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