本山修験宗(山伏)の総本山。開基は増誉大僧正。近畿三十六不動尊霊場第18番札所、神仏霊場京都32番。
修験道は今からおよそ1300年前、役行者神変大菩薩(634〜701年)が開いた宗旨だが、増誉大僧正はその法灯を継ぎ、1090年に白河上皇が熊野本宮に御参詣の際、御先達として案内し、その功により上皇よりこの地に一寺を頂き聖護院(聖を護った寺)とした。また増誉大僧正は上皇より熊野三山検校職に補されると共に、全国の修験者の統轄を命じられた。
「神変大菩薩」の諡号(おくり名)は、光格天皇より宗祖の1100年遠忌のとき、宗祖役行者に贈られたものである。全文御宸筆の勅書であり重要文化財に指定されている。
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