浄土宗。山号は久遠山。本尊は地蔵菩薩。桂地蔵ともいう。
京都洛西観音霊場第２３番札所、京都六地蔵巡(めぐ)り霊場、京都通称寺の会所属。()

本尊の地蔵尊は、８５２年に参議小野篁(たかむら)が一木から刻んだ六地蔵のひとつといわれ、当初は伏見六地蔵の地にあった。後白河天皇は、都の守護、都往来の安全、庶民の利益結縁を願い、平清盛、西光法師に命じ、１１５７年、街道の出入口６箇所に一体ずつ分置した。なお当寺の地蔵尊は、一木の最下部をもって刻まれたもので、世に姉井菩薩と呼ばれている。
また昔はこのあたり桂の渡しに近く、桂大納言源経信(みなもとのつねのぶ)や伊勢女(いせじょ)等の歌人の住居があったといわれている。()