住所/〒605-0825 京都市東山区金園町390TEL/075−541−2565 アクセス ★電車/JR京都線「京都」駅から市バス「清水道」より 徒歩約5分 京阪「祇園四条」駅より徒歩で約20分 ★車/名神「京都南」ICあるいは「京都東」ICより約20分 駐車場/なし 拝観料/無料 拝観時間/9:00〜17:00
天台宗。大黒山金剛寺八坂庚申堂と号し、日本最初の庚申信仰の霊場とされ、大阪四天王寺庚申堂、東京入谷(いりや)庚申堂(現存せず)と並び日本三庚申の一つである。飛鳥時代に秦河勝が秦氏の守り本尊として招来した青面金剛(しょうめんこんごう)を御本尊としている。浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が一般の人にもお参りできるようにと、960年に建立した。現在のお堂は1679年の再建。
庚申(こうしん)とは、干支、すなわち庚(かのえ)申(さる)の日を意味し、この夜に人間の体の中にいる三尸(さんし)の虫が、寝ている間に体から抜け出して、天帝にその人間の行った悪行を告げ口に行く。天帝は寿命を司る神であるから、悪いことをした人に罰として寿命を縮める。ところが、三尸(さんし)の虫は、人間が寝ている間にしか体から抜け出ることができないので、庚申日には虫が体を抜け出さないよう、徹夜をする庚申待ちの風習があった。青面金剛はこの三尸(さんし)の虫を食べてしまうので、いつのころからか庚申の日には青面金剛を拝むようになり、庚申=青面金剛となった。またこの日に寝ずに一心に願い続ければどんな願いもかなうとされている。
くくり猿 境内にある賓頭盧(びんずる)さんのお堂にはたくさんのくくり猿が下っている。くくり猿は、お猿さんが手足をくくられて動けない姿をあらわしている。願い事をかなえるためには欲望を抑えることも必要で、くくり猿は願い事をさまたげようとする欲望をくくりつけ、庚申さんにコントロールしてもらうためのもの。