住所/〒612-8211 京都市伏見区東柳町511TEL/075−611−1039 アクセス ★電車/京阪電車「中書島」駅より徒歩約3分 または「伏見桃山」駅より徒歩約10分 近鉄京都線「桃山御陵前」駅より徒歩約15分 ★車/名神「京都南」ICより約15分 駐車場/約4台(無料) 拝観料/無料 開門時間/9:00〜16:00(夏季は16:30閉門)
真言宗醍醐派。山号は東光山。伏見五福めぐりの一つ。八臂(はっぴ)弁財天(鎌倉時代後期作)を本尊とし、一般に「島の弁天さん」の名で知られる。1699年、伏見奉行建部内匠頭政宇(たけべたくみのかみまさのき)が、中書島を開拓するに当り、深草大亀谷即成就院(そくじょうじゅいん)の塔頭多聞院(たもんいん)を当地に移し、弁財天を祀ったのが当寺の起りで、寺名は、建部氏の長寿を願って名付けられた。京都で本尊が弁財天という寺はここだけ。()
毎年7月23日に行われる弁天祭は、かつては淀川に御輿(みこし)や篝船(かがりぶね)がくり出す舟渡御が盛大に行われていたが、淀川の河流が変ったことなどにより、1951年(昭和26年)を最後に途絶えている。現在は弁天祭と2月節分祭で醍醐派修験道の最高の神髄として柴燈(さいとう)大護摩修行が行われている。また古銭型のお守り「宝貝守り」は江戸時代より今に伝えられている。()
旧伏見城の外堀である濠川(ほりかわ)(宇治川派流)が門前にある。ここには大坂との間を往来した三十石船の船着き場があったことから、海上交通の要衝地となっていた。現在も、観光用の十石船の発着場がある。当寺の手水舎には伏見の名水の一つである閼伽水(あかすい)が湧いている。()