高知市街(左下)はりまや橋 江戸時代に高知の豪商であった播磨屋と櫃(ひつ)屋が往来のために架けられた私設の橋が、「播磨屋橋(はりまや橋)」の名称の由来となり、「よさこい節」の歌のなかにもある、僧・純信が恋人のお馬に髪飾りを買ったというのも有名。また、朱色の橋以外にも、明治初期のはりまや橋を復元したものも設置されており、橋の長さは約20mで道路側では路面電車が緩やかに走っている。
(右上)日曜市 毎週日曜に追手筋で開かれる。1690年に始まり約300年続く名物市。早朝から夕方まで様々な店がズラリと並ぶ日本一の街路市。1.3kmにおよぶこの青空マーケットには、500あまりの店がずらりと並び、生花や果物、お菓子、土がついたままの野菜や刃物、ヘンテコなカニや珍しい植物など、高知の名産品が一同に揃う。
(上)高知城 日本で唯一、本丸の建築群がすべて現存する、江戸時代の姿を今に伝える城郭。もともとこの場所には南北朝時代に築かれた大高坂城があり、戦国時代には長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が岡豊城より移り築城に取り組んでいた。しかし治水に難儀し、わずか3年で元親は浦戸城へ本拠を移した。その後、関ヶ原の戦の功績で遠州掛川より入国した山内一豊がこの地を城地と定め、1601年秋から築城をはじめた。難工事のため、ほぼ全容が完成したのは10年後、二代藩主忠義の治世となった。1727年には一部の建物を残し焼失。ただちに復旧にあたったものの財政難もあって天守閣が復興するまでに20年以上の歳月を要している。その後、明治維新により廃城となり本丸と追手門を除くすべての建物が取り壊され、現在は公園になっている。
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