高野山真言宗。山号は大乗山。本尊は不動明王立像。 九州八十八ヶ所百八霊場第44番札所。
大隅半島の西大寺住職鮫島弘明和尚は、不動明王の霊示を受け当地に導かれ茂みの中に石仏を発見、1960年(昭和35年)に仮道場を建てたのが不動寺の始まりという。 この地はかって真言宗の大乗院という寺院があった。大乗院は室町時代に島津貴久によって、伊集院町の荘厳寺が移されたもので、周辺の真言宗寺院を統括し、当地方最大の勢力を誇っていた。しかし明治の廃仏毀釈で跡形もなく廃絶してしまった。
創建以来、庫裡の2階が本堂に当てられ、日護摩が厳修されていたが、中興第二世善祥僧正が1996年(平成8年)に本堂を建立し、ここで現在も日護摩(毎日護摩を焚く)が修されている。
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