真言宗醍醐派。山号は龍青山。本尊は石鎚大権現立像。 九州八十八ヶ所百八霊場第16番札所。 1920年(大正9年)夫との死別をきっかけに出家した岩熊善行尼は、夢の中で孝之真という石鎚山の行者からお告げを受ける。岩熊家で先祖代々祀ってきた石は、行者が千年前に開眼した霊石であると語った。善行尼は霊石を祀り祈願するとさまざまな霊験をあらわし、徐々に信者が参拝するようになった。そして1926年(大正15年)に鞍手文教会を創設した。1927年(昭和2年)本堂を建立したところ、再び霊夢に孝之真が立ち、本尊には石鎚大権現を祀り霊石に孝之真と刻めと語った。こうして寺観が整い、1946年(昭和21年)から善覚寺の寺号を公称している。
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